スマイルアップとグループ会社のエコライフでは、ほぼ毎朝勉強会の時間をとっています。
内容は様々で、法案や条例が変更されれば詳しい人が「先生」となって他のメンバーに教えたり、実際に完了した案件に対して反省をし今後の対応に生かす方法を考えたり、お客さまの言葉にしていない本当の希望を感じ取るために心理学や行動学(初級編ではありますが)を学んだりしています。
今回のテーマは「コアコンピタンス」でした。
コアコンピタンス (Core competence)とは、ある企業の活動分野において「競合他社を圧倒的に上まわるレベルの能力」「競合他社に真似できない核となる能力」の事を指す。
コアコンピタンス – Wikipedia
となっています。
スマイルアップの強みを明確にすることによって、お客さまにとっての最高のパートナーになる一歩を確実に踏み出せるのではと考えました。
スマイルアップ クレド
スマイルアップでお客様が得られるもの
それは、夢が手に入れられるという幸福感、実際に手に入れることができたという感激。そして、安心した暮らしができるという感謝の気持ちです。
スマイルアップが最も大事にしている考え方-クレド-(抜粋)
「コアコンピタンス」を正しく分析するためのステップです。
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強みの洗い出し
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コアコンピタンスの条件を満たすか評価
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コアコンピタンスの絞り込み
順を追ってメンバーで考え、意見を出し合ってみました。
強みの洗い出し
ブランドとしての信頼性や特許技術があると、そう悩まずに済むのですが、残念ながらスマイルアップにはそれらはありません。各々思いついた事柄を発言していきました。
スマイルアップ単独ではなくグループ会社のエコライフも合わせた事柄になっています。
- 多能工の人材がいる
- 業務以外の相談もされる人柄
- 現場管理力
- 危機管理・予測能力
- プランニング力(主にリフォームに関して発揮)
- マッチング能力(主にBtoBにおける不動産業に関して発揮)
- 現場経験値(主にリフォームに関して発揮)
- 人材育成
- 火災保険の知識(主にリフォームに関して発揮)
- 鉄骨階段やベランダ鉄骨ができる鉄鋼技術
あまり長い時間をかけられなかったので、出てきた内容は10項目でした。
条件を満たすか評価
意見として出された強みとなる項目に対して、コアコンピタンスの条件を満たしているかどうかを考えます。
コアコンピタンス3つの条件
- 多様な市場へのアクセスを可能にする企業力を広げる力
- 最終製品が消費者の利益に貢献する
- 競争相手が模倣しにくい
この条件の中でも3つ目に挙げた「模倣しにくい」というのが、一番のポイントになります。
分かりやすく大きな団体,企業における「コアコンピタンス」を具体例として挙げます。
富士フイルムのコアコンピタンス
生産プロセスの管理、マイクロメートルレベルの生産プロセス管理
味の素のコアコンピタンス
アミノ酸関連の技術
FACEBOOKのコアコンピタンス
「実名制」を当たり前としたSNSの文化
AKB48のコアコンピタンス
いつでも会えるアイドルグループ
というような感じです。
それではスマイルアップとエコライフの場合で考えていきます。
多能工の人材がいる
これは少ないですし、人材を育てるのにも時間がかかりますので、模倣はしづらい項目です。また最終製品が消費者の利益に貢献するという点でも合っています。
実際に水道も電気も他社に依頼しないで進めることができる工務店は少ないと思われます。尚且つ鉄骨も可能なのでかなりの「強み」になるはずです。
但し、まだ十分に成熟していない「強み」であることも確かです。高度な技術が必要になる場合には、対応しきれていないところがあります。よって多様な市場へのアクセスを可能にする企業力を広げる力になり得るかは今後の成長にかかっています。
業務以外の相談もされる人柄
これは従業員一人ひとりの、今まで歩んできた人生に大きく由来してしまいます。よって模倣しづらい「強み」です。
スマイルアップとエコライフでは不動産とリフォームという業務内容なのですが、あまり関係ないダイエットや美味しいものの紹介、バイクの修理の相談など、業務とは関係ない相談を受ける従業員が多いのです。
まず信頼を得ることで、本当に必要としていることの共有ができ、そこからくらしのサポートができるので、とても大切な「強み」となりえます。
よくお会いしお話しする中で分かってくる「強み」なので、消費者の利益には必ずなりますし、幅広い分野に応用できる、市場にアクセスする際の不可欠な要素ではあるのですが、分かりにくいのが難点でしょうか。
現場管理力
建築士としての知識プラス、多くの現場で培った経験が必要な現場管理能力。最終的にはお客さまの利益になる「強み」です。
しかしこれはお客さまからすると「あたりまえ」の要素です。同じ業界の方であれば難しさも理解できると思いますし、一度リフォームや修繕で失敗してしまったツラい経験のある方であれば、価値も分かっていただけます。
多様な市場へのアクセスを可能にする企業力を広げる力となるには、弱くなってしまうところです。
危機管理・予測能力
これも現場管理能力と同じことが言えます。
この能力が高いので、見積もりも丁寧に項目をきちんと分かりやすく出しております。作業工程もきちんと必要なものを踏んでいます。
ただ、やはりお客さまには伝わりづらい部分なので、企業力を広げる力になるにはもう少しブランド的な認知度が必要になってくるところかもしれません。
プランニング力
不動産とリフォーム、両方の知識が深いので、お客さまの立場からすると幅広い提案が可能です。
また、現場経験からくる洞察力と、色々な心理や行動を勉強していることから、他にはない提案をすることができます。
リフォームの場合にはショールームの見学をお薦めしています。実際にあるものを見て、その時のお客さまの反応を感じ、本人も気づいていなかった必要としているモノを一緒に探していくためです。
現状はコチラの提案を伝える術が不足しています。大手の企業ではVR(バーチャルリアリティ)体験など、多様な技術を導入してきている昨今。
アイデアは他に負けてはいないとは思うのですが、伝わらないのは何か方法を見出さなければなりません。
マッチング能力
大手では出来ないようなマッチングを、スマイルアップでは実現しています。利益を超えた理由から、この分野に投資したいという思いの法人や地主の方がいらっしゃいますが、大手ではやはり利益重視となってしまう傾向にあり、手間ばかりかかる案件はなかなか取り合ってくれないものです。
個人の能力に今は頼るところの大きい「強み」なので、コアコンピタンスとするためにはニーズをキャッチする何らかの方法(たとえば国内だけでなく海外にも目を向けるなど)を考えていかなければならないのかと思います。
現場経験値
必ずなければいけない要素ではありますが、現場管理能力や危機管理・予測能力と同じく物差しが明確にならないとコアコンピタンスにはなりにくい「強み」です。
人材育成
なかなかここに力を入れている会社は少ないかもしれません。この効果は今でなくもっと後になって 「強み」となっていくと思われます。
コアコンピタンスとなるかについては、残念ながら難しいと思われます。色々な自己啓発の団体は既に多くあるからです。オリジナルの方法で人材育成が出来れば別ですが、スマイルアップとしては必須であるけれども、人材育成自体をメインにしていく事はないと思われます。
火災保険の知識
リフォームをメインとしているエコライフの方での「強み」です。実績はエコライフのブログを参照していだたければと思います。
ただ、修理が保険でできますを謳い文句としている業者は多数あります。その中でコアコンピタンスにこの項目を選ぶかとなると、難しいところです。
鉄骨階段やベランダ鉄骨ができる鉄鋼技術
鉄骨関連の業者が今近辺で少なくなっているのが現状です。これは非常に「強み」となります。
- 多様な市場へのアクセスを可能にする企業力を広げる力になるか?
必要としている市場はあります。しかし多様かという点では特化した技術なのでそうではない気がします。 - 最終製品が消費者の利益に貢献できるか?
作業が行える業者が少ないので、必要とされる技術であり貢献できます。 - 競争相手が模倣しにくい
競争相手が今少ない状態です。模倣はできると思いますが、模倣しようとする団体や企業が少ないのです。
結局どれがコアコンピタンスになりえるのか
残念ながら今回だけでは、コアコンピタンスに対する答えは見つかりませんでした。
しかし、そのもととなるスマイルアップとエコライフの「強み」に関しては、明確にできたのではないかと思います。これから、この項目の中でどれを育てていくか、もしくは複数を合わせて化学反応を起こし新たな「強み」を生み出すことができるのか。
勉強会はつづきます・・・
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