定年後の生活を考え出すと、きりがないように感じます。貯蓄を苦労して切り詰めてしたとして、安心できる額というのは本当にあるのでしょうか。
自分のできることをする。本当に大切なものをきちんと見つける。
まずはそれが大切なのですが、意外と盲点になっていて損をしてしまうことも少なからずあります。
それが国民健康保険料と固定資産税です。
住み替えることで、少しでも老後生活の支出を抑えることができる可能性があります。
例えば東京都葛飾区に住んでいるご夫婦がいたとします。
ご主人さま 73才 年金収入は1年間で220万円
奥さま 71才 年金収入は1年間で120万円
と仮定します。
お住まいは持ち家で、固定資産税が8万円としました。
盲点その1
国民健康保険料は地方自治体によって金額が変わる
定年退職後の健康保険の選択肢は3つです。
- 国民健康保険の被保険者になる
- 健康保険の任意継続被保険者になる
- 家族の被扶養者になる
大体は1か2で、安い方を選択されるかと思います。
そのうちで1の国民健康保険に加入されている場合には、住み替えで保険料を軽減できる可能性があります。
東京都葛飾区に住んでいるご夫婦(ご主人さま 73才 年金収入は1年間で220万円、奥さま 71才 年金収入は1年間で120万円 と仮定)を例にすると、
東京都葛飾区の国民健康保険料 138,812円(1か月あたり 11,568円)
千葉県市川市の国民健康保険料 114,690円(1か月あたり 9,558円)
その差は年間で24,122円。20年間で48万円以上差が出ます。
車で30分弱の場所に住み替えるだけと思えば、悪い選択肢ではないと思います。
盲点その2
その固定資産税は本当に必要な納税なのか
子どもが独立した後、そのまま広いお住まいに住んでいる方、特に戸建ての方は効果があります。
もし、ただなんとなく住み続けているというのであれば、一度考えてみてもよい選択肢です。
毎日の生活で、2階に上がる回数はどのくらいでしょうか?
普段よく利用するお部屋と、そうでないお部屋。利用していないお部屋分にも、均等に固定資産税はかかっています。
その分コンパクトなお住まいに住み替えるというのは、思い切りがつかない方も多いと思いますが、賢い選択になるのではないでしょうか。
住み替えの時に、固定資産税が減額される場合もあります。
- 平成32年3月31日までに新築された住宅については、新築後一定期間の固定資産税額が2分の1に減額
- 平成28年4月1日から平成32年3月31日までの間に、一定のバリアフリー改修工事をした場合、固定資産税を軽減
中古住宅を購入されて、お風呂とトイレのリフォームを行ってからお住まいになる場合などには該当する可能性があります。その際には建築士が発行する証明書が必要ですので、発行できる施工会社にリフォーム工事をお願いしてください。
また、きちんと計算やリサーチをせず憶測で進めた結果、結果として固定資産税が前より多くなってしまうケースもあります。
戸建てから利便性のいいマンションに引っ越しをなさる場合は注意が必要です。
資産価値が逆に上がってしまい、住まいの広さは狭くなったのにもかかわらず、納税額が増えてしまうこともあります。
ファイナンシャルプランナーなどのきちんとした知識がある方へ、一度はご相談された方が良いかと思います。
固定概念にとらわれず考え
老後破産を回避してほしい
人生100年時代ともいわれています。
ファイナンシャルプランナーの計算によれば、60才の時点で700万円の蓄えがあっても、老後破産する可能性があると言います。
例えば月で言うと、たった5,000円程度の違いだとしても、90才までの残り30年間で考えれば180万円にもなりますので、侮れない金額です。
自分のできることをする。本当に大切なものをきちんと見つける。
これが最後まで愉しく暮らしていくポイントです。
〝我慢すれば住み続けられる〟から 〝住み続けるからもっと良くしたい〟というふうに発想を変えてみると、キレイになるだけではなく、 そこで「してみたい事」「したかった事」があふれ出し、思い描くライフスタイル像に潤いが出てきます。
もっと詳しく・・・
仲介手数料を美味しくダイエットするってどういうこと?
一定条件クリアで仲介手数料が据え置き25万円になります。
引っ越しにかかる費用も馬鹿にはなりません。お客様のその負担を少しでも軽くするためにスマイルアップでできることを考えました。